年賀状ゆくとしくるとし思うとし、時の流れは速いもの

毎年、10月に入るとあちらこちらで「年賀状発注承ります」という広告を見かけるようになります。それを見るたびに、過ぎ去りし日々が思い出されて「私も歳を取ったなあ」と感じます。

小学校低学年の頃は、両親が印刷してもらってきた年賀状の宛先を書く手伝いをしていました。もちろん、労働の対価はお年玉の上乗せです。

これが高学年になると、今度はなつかしの「プリントごっこ」が我が家にも導入されて、姉と2人でがっしょんがっしょんしていました。これもお年玉で報酬を受け取っていました。宛先も、その頃買ったワープロで一枚一枚印刷です。これがその時代の「最先端」の我が家式年賀状でした。

中学時代はそれで通り過ぎ、高校に入るとやっとパソコンが入るようになりました。「宛名王」とか、ソフトを購入してアドレス帳を作った覚えがあります。しかし表面まではまだまだデザインもプリンターいいものがなく、何となくまた印刷屋に頼るようになりました。

それから実家を離れて一人暮らしをしたり、また同居に戻ったり色々あり、その間に父が向こう側に行ってしまいました。今は母の分の年賀状を私がパソコンで作るようになっていますが、やはり父がいない分だけ枚数はぐっと減ってしまいました。きれいなものはできるのですが、年賀状を作る季節になるたびに「あの頃」を思い出します。

考えたら沢山の年賀状宛名書きをしてきましたが、どれもその時代の「味」があって楽しかったと思います。今年はどんな年賀状にしましょうか。

コメントは受け付けていません。

サブコンテンツ

このページの先頭へ